届かぬ幻の大物(2012/08/19)

足跡だらけの渓。こんな枝沢に人の気配をそこかしこに感じる。この時期、静かに釣行することなどかなうはずがない。久しぶりの釣行である友人に、精いっぱいイワナを釣ってもらいたくて選んだ渓なのに、なんだか物足りなく申し訳ない気持ちで遡行を開始する。この渓、途中に深い谷が現われる。この区間、入渓ポイントが見つからない。この区間の最終堰堤で、大物を眺めた。あんなイワナと対決したい。しかし、ここからじゃ距離がありすぎる。フライが届いても、咥えられても、趣がない…まず、抜きあげることはできない。